燕山君の登場するドラマの話。
韓国の時代劇のドラマを見ているとよく登場する人物がいます。
私がとても気になる人のうちの一人が燕山君(ヨンサングン)です。
暴君ということで知られている王様でもあるのですが、
どうだったのでしょう。
そしてなぜドラマによく登場する王様だったのか気になりました。
話にしやすいというのがあるのでしょうね。
色んなドラマをみる度に描かれ方が違うのでヨンサングンの見方もちがってきて
そういところも楽しみながら今後韓国ドラマをみていくのもいいかもしれません。
燕山君とは
燕山君(ヨンサングン)といえば、韓国の色んな時代劇ドラマをみていても
まず、暴君だったというイメージが一番にきます。
そして李氏朝鮮の歴代の王の中でも廟号、諡号、陵名などのない王のうちの
1人です。これは廃位された王だということで名前がないそうです。
燕山君は成宗国王(第9代国王)の長男として生まれます。
母親は廃妃尹氏です。この母はやきもち焼きだったようで王から寵愛を受けた女官を
殺したりしたために王妃から降格させられた。
その後に、王である成宗の顔をひっかき傷をつけたという罪で賜薬を下されて亡くなりました。
7歳で世子となり、18歳で王になります。第10代目の王です。
王になって何年かたつと、生みの母である伊氏の毒殺に関わった人を探して、
捕まえては処刑をしたり、成均館(ソンギュンガン)という最高の教育機関も妓生との遊興の
場所に変え、遊び、それに反対する配下たちを処刑したりしていきます。
堪えかねた臣下たちは謀反を起こして燕山君を失脚させて、江華島に流されます。
そして廃位されます。寵愛をしていた張緑水(チャンノクス)は捕らえられ斬首されました。
配流をされてから少ししてから31歳で亡くなりました。
燕山君が廃位されてからは成宗と貞顕王后で腹違いの弟である晋城大君が11代の国王中宗となります。
燕山君の登場するドラマ
燕山君は物語の題材にしやすかったのでしょうか、小説や、舞台、映画など
色々な物語になっています。
王妃チャン・ノクスは1995年に放送されたドラマです。
結構昔のドラマなのですが、私も見たことがあります。
チャンノクスは朝鮮3代悪女のうちの一人ともいわれた女性です。
貧しい家で賎民として育ったチャンノクスはのちに妓生となります。
歌や舞が上手だったのでやがて人気のある妓生になりその後
王の側室とまでなり、王を惑わせては遊興にあけくれさせて堕落させます。
そしてチャンノクスは自分の身内は出世をさせたり、
服を踏んだという罪で女の人を打ち首にしたりと横暴をくりかえします。
そのチャンノクスを側室にして寵愛をしたのが燕山君です。
宮廷女官チャングムの誓いは2003年に放送されたドラマです
このドラマでは燕山君が王である時代が前半になります。
燕山君の母親の毒殺に関係したということでチャングムの父が捕まってしまいます。
暴君となった燕山君を宮廷のクーデターを起こして晋城大君を即位させるのに
一役かってしまうのがチャングムだったのです。
七日の王妃は2018年に制作されたドラマで、燕山君はイ・ドンゴンが演じていました。
王になったころの燕山君は真面目に政治を行っていくのですが、段々と横暴になっていきます。
異母兄弟の晋城大君の方が王にふさわしいのではないかという世間の声を気にして、
晋城大君を困らせたが、晋城大君の妻であり中宗の王妃であったこのドラマの主人公チェギョン
には優しさをみせていました。
逆賊-民の英雄ホン・ギルドン- は2017年に作られたドラマです。
キム・ジソクが燕山君役をしています。ホンギルドンは逆賊、盗賊といわれていたが、
燕山君の時代に民を守ったヒーローとされているギルドンです。
民の支持を得て暴政を行っていく燕山君に立ち向かっていくドラマです。
その他、燕山君の出てくるドラマは王と妃や、王と私、インス大妃などがあります。
私の見てきたドラマの中の燕山君はいずれも暴君で悪いイメージでした。
ただ、母親を父親に殺されたこともあったのか、どこか寂しい雰囲気のある王
だという印象もあります。
燕山君が残した功績としては掌楽院を設立し、音楽などの文化を発展させたことがあります。
廃位された王として燕山君と同じく有名な光海君がいます。
光海君も数々のドラマの題材になったりしますが、暴君として扱われているドラマもあれば、
世子の頃の功績などでいいイメージで書かれているドラマもあります。
後世でも暴君としてクーデターされましたが、色々な功績を残した光海君は果たして暴君だったのか
名君だったのかという議論もあります。
燕山君とは少し違った印象をもっているかもしれません。
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