帝王の娘 スベクヒャンって実話なの?
韓国歴史ドラマの帝王の娘スベクヒャン。
ペクチェ百済の時代、ちょうど6世紀くらいの話です。
25代の王様ムリョン武寧王の娘であるソルランが、
王様の子供だと知らずに育ち、
そして姉のソルランが王様の娘であるとしった、
父親が違う妹が姉のことを差し置いて自分が王女だと名乗りを上げ、
偽の王女になるというストーリーです。
そして、本当の娘であるソルランは、生き別れになった妹のソルヒを探すため、
百済の諜報団であるピムンとして、厳しい訓練に耐えて、
危険な任務にも立ち向かうのです。
そして、ソルランは自分が王女で、妹のソルヒが偽物であるということを知り、
そしてソルヒが偽物だとバレることを恐れてとってしまう行動が、
国を陥れそうになる、そういうことを危惧したソルランとソルヒの
愛憎劇が渦巻くドラマとなっています。
韓国の歴史時代劇は見ていくとどんどん引き込まれていくのですが、
史実に基づいたもの、フィクションが多いものと多々あります。
帝王の娘スベクヒャンはどうなのか?
そういうところをまとめてみました。
帝王の娘 スベクヒャンは実話で、実在の人物なのか?
帝王の娘スベクヒャンは実話かそうではないか。
というところですが・・・・
実話ではなく、ほぼほぼフィクションというドラマのようです。
そしてスベクヒャンという王女はいたのか?実在の人物か?
という疑問ですが、スベクヒャンという百済の王女がいたという、
記録はないそうです。なのでこちらも架空の人物だそうです。
ただ、日本の歴史で、継体天皇という人がいたのですが、
武寧王の血縁関係の人が継体天皇に近づいて、
そして彼女のことを愛してしまい皇后になった。
それがスベクヒャン?という説もあるのだとか。
また、手白香皇女(たしらかのひめみこ)は武寧王の娘である。
そういう仮説をたてる歴史学者もいるそうです。
こういうことが色々とまざり、スベクヒャンというドラマが
作られたのかもしれませんね。
手白香皇女の手白香を守白香と変えて、
スベクヒャンと読むようにしたのかもしれませんね。
帝王の娘スベクヒャンでは、ピムンという百済の諜報団というのがでてきました。
ピムンはものすごく厳しい訓練を経たうえでなれるもので、
色々な秘密の任務があるんですよね。
近くの国にスパイにいったりとか・・・
ただ、このピムンという組織も実際にあったものではなく、
ドラマのなかでつくられたもののようですね。
ですが、こういう諜報団というのは当時あったのかもしれません。
武寧王が血縁関係の人を日本の天皇に近づけたというのも
ある意味スパイなのですよね。
だからピムンという名前ではないのかもしれませんが、
そういう組織はなかったとはいえないですね。
武寧王は佐賀県生まれ?
百済の王様武寧王ですが、日本書紀によると、佐賀県で生まれた。
という記述があります。
唐津市鎮西町加唐島の洞窟で生まれたのだとか・・・
百済の蓋鹵王が倭国に弟を貢る時に、武寧王の母親が妊娠中ではあるが、
一緒に連れて行ったが、途中で子供が生まれたら百済に送り返すように、
言っていました。そして加唐島で男の子がうまれたので、
送り返したのが武寧王であるといわれています。
鎮西町加唐島には武寧王生誕の地という碑もたてられているそうです。
韓国の宋山里の武寧王の墓から出土した石に
佐賀で生まれたとも記されてるそうですよ。
武寧王は日本とつながりのある王様だったのですね。
そしてこの王様は高句麗に奪われていて混乱をしている国であった、
百済を安定に回復した王様といわれています。
まとめ
帝王の娘スベクヒャンはフィクションですよね。
登場人物であるスベクヒャンも実在の人物ではなかったようです。
ただ、武寧王という人物は実際にいた、百済の王様です。
実在の人物に実際にあった百済という時代背景に、
スベクヒャンというフィクションの人物を題材として
描かれたドラマなんですね。
韓国の時代劇ドラマは李氏朝鮮王朝の時代のものが多いですよね。
その前の時代のものってあまりないような気がします。
高麗と新羅と百済といえば私も学生時代に世界史で学んだような
気がしますが、ほぼほぼ覚えていません。
李氏朝鮮以前の韓国の時代劇ドラマといえば・・・・
有名なのは朱蒙(チュモン)ですよね。
この朱蒙(チュモン)は紀元前の時代なんですよね。
スベクヒャンは6世紀くらいなので、朱蒙はもっと前の時代の
ドラマになります。
善徳女王は7世紀くらいなので、
スベクヒャンとは少し近い時代になります。
善徳女王は新羅の国の話です。
李氏朝鮮の歴史のドラマもおもしろいですが、
それ以前の話も最近はおもしろくなってみています。
その中でも、帝王の娘スベクヒャンは
とてもおもしろく楽しんでみれたドラマでした。
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